令和2年度 2学期始業式 訓話

-「新しい生活様式」の実践を心がけ、充実した学校生活を送ろう!-  

 おはようございます。短い夏休みでしたが、有意義に過ごすことができたでしょうか?
 今年の夏休み中の大きなできごとの一つに、野球部の甲子園初出場があげられます。新型コロナウイルスに翻弄されましたが、野球部の皆さんにとっては、様々な試練を乗り越えて、最後に夢の舞台で試合ができたことは一生の思い出であり、これからの人生において大きな自信になると思います。
 また、全校生徒の皆さんには、試合当日、学校に集まってテレビ中継を観ながら応援してもらいました。甲子園球場のアルプススタンドで応援できなかったのは残念ですが、それぞれが家でテレビ観戦するよりも、甲子園初出場の感動を共有することができたのではないかと思います。わずか2時間余りでしたが、一生記憶に残り、高校卒業後、いつか同窓会を開いたときに、きっと話題になると思います。本校の歴史に残るできごとに、現役生として立ち会うことができた皆さんは幸せです。
 すでにお知らせしてありますが、8月23日の日曜日の午後9時から、テレビ朝日の「2020君だけの甲子園」という番組で、平田高校野球部が取り上げられます。島根県にはテレビ朝日の系列局がないため、地上波で観ることはできませんが、ケーブルテレビの「広島ホームテレビ」で観ることができます。貴重な機会ですので、生徒の皆さんも是非、観てください。

 さあ、今日から2学期です。新型コロナウイルス感染症には十分気をつけながら、「新しい生活様式」の実践を心がけ、充実した学校生活を送りましょう。
 2学期は、本校の学園祭である「鈴懸祭」から始まります。新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、密集・密接・密閉のいわゆる「3密」を避ける必要があり、例年通りに行うことはできません。しかし、このような時だからこそ、お互いに知恵を出し合って、今年ならではの特別な「鈴懸祭」にしてほしいと思います。様々な制約がありますが、生徒会執行部を中心に全校生徒が協力して、充実した内容にしてください。平素の各教科の授業はもちろん大切ですが、このような行事の機会に様々なことを体験したり考えたりすることを通して、気づいたり学んだりすることもたくさんあります。「鈴懸祭」に主体的に取り組み、いろいろな人と関わる中で学びの幅を広げ、「生きる力」を身につける機会にしてほしいと思います。思い出に残る、質の高い「鈴懸祭」にしましょう。

 さて、明日の午後、平田高校への進学を考えている約360人の中学3年生がオープンスクールに参加します。生徒会執行部の皆さん、また、学校紹介や部活動見学に関わってくれる皆さんにはお世話になります。参加する中学3年生には、平田高校の教育活動の魅力だけでなく、平田高校の生徒の魅力も感じてほしいと思っています。こんな素敵な先輩がいる学校で学びたいと思ってくれるように、温かく誠実で、気持ちの良い対応をお願いします。

 最後に、2学期においても自分自身を成長させることができるように、具体的な目標を設定し、達成に向けてひたむきに努力してください。時間は有限であり、過ぎた時間は戻ってきません。高校生の時にやるべきことや、しておいた方が良いことがたくさんあります。高校生である今の時間を大切にしてください。新型コロナウイルスに負けず、たくましく前向きに頑張りましょう。生徒の皆さん一人一人にとって、充実した2学期となることを願っています。