男子団体戦へは3年連続9回目の出場でした。初戦の相手は和歌山県代表・箕島高校、勝てば地元福岡代表の大牟田高校、これを下せば、全国上位常連の埼玉栄高校との対戦となる組み合わせでした。
今年の平田高校の目標は全国ベスト8。この3校を倒して目標達成となります。
山場は大型選手を擁する、九州チャンピオンの大牟田高校。...

佐々木監督は「ここと勝負するために、東海、近畿地区の強豪校との合宿・遠征をこなしてきました。春の高校選手権で敗北した近江高校(近畿2位)や、京都学園(近畿3位)としっかり追い込んだ稽古ができ、自信をもって試合に臨みます。」と試合前の意気込みを語っていました。

試合結果と対戦内容***********************************************************************

≪男子団体戦≫ (〇勝ち、▲負け、×引き分け)

【1回戦】

平田高校 3 - 1 箕島高校(和歌山県代表)

小 川 真 司 ▲(崩袈裟固) 〇(先鋒)
佐々木 健 志 〇(立四方固) ▲ (次鋒)
小 林 丈 二 × (中堅)
青 山 準 〇( 大腰 ) ▲ (副将)
石 飛 拓 〇(捨身小内) ▲ (大将)

・先鋒 相手は182cm、100kgの大型選手。箕島のポイントゲッター。小川は背負投、大外刈と良く攻め指導を奪う。中盤、接近してきたところを小外刈で倒すが、ポイントならず、もつれて倒れたところを抑え込まれ一本負け。詰めの甘さが出た。

・次鋒 159cm、90kgと投げにくいタイプ。動きながら懐に飛び込む背負で有効を奪う。相手は寝技が得意らしく、こちらの攻めを転じて寝技で攻める。腕捕りで危ない場面があったが良くしのぐ。佐々木が背負投で潰れると、すかさずローリングで抑え込みに来た。これをうまく捌いて立四方固で一本勝ち。

・中堅 小林は左右の一本背負、相手は内股で互いに攻め合う試合展開。相手の内股はしっかりと受け止めながら、背負投で何度も相手を浮かし、やや有利な試合展開。指導1を奪うが、その後、両者譲らず引き分け。

・副将 青山右組み、相手左組みのケンカ四つ。引手が十分に持てず、得意の一本背負が出せない。相手の技を潰し、寝技で攻める試合展開。中盤、奥を持たれ、頭が下がったところで指導を奪われる。相手が再び奥を掴みに来たところを脇下から背中に手を回し、見事な大腰、一本。

・大将 相手は寝技が得意な選手。石飛の背負投を潰して背中に着くパターンが2~3度続く。石飛も寝技には自信があり、難なくしのぐ。その後も背負投、袖釣込腰と攻め、指導を奪う。相手が反撃しようと奥襟を掴みに来るところを上手く潜り、捨身小内刈一本。

【2回戦】

平田高校 2 - 3 大牟田高校(福岡県代表)

小 川 真 司 〇( 小外刈 )▲ (先鋒)
佐々木 健 志 〇(立四方固)▲ (次鋒)
小 林 丈 二 ▲(払い巻込) 〇 (中堅)
青 山 準 ▲( 大腰 ) 〇(副将)
石 飛 拓 ▲(捨身小内) 〇(大将)

・先鋒 相手は81kg級福岡代表。動きも良く、組み手争いから投げ技に来る。小川は立技は後手に回ったが、相手の投技を潰しローリングで回し、抑え込みまで今一歩。相手の組み手争いが防御とみなされ、指導1。仕方なく互いに組み合ったところに、小川の大外刈、小外刈と変化し、見事な一本勝ち。先鋒が1点取って、波に乗ってきた。

・次鋒 184cm、100kgの大型選手。右奥をたたきに来ると捨身小内、内股に来ると掬い投げ、組み際には背負投、潰れると得意な寝技で攻め、指導1を奪う。背負投げを警戒したところを捨身小内で倒し、上四方固一本。完勝。完全に平田高校ムードとした。

・中堅 2-0でリードし、中堅戦。小林は体が良く動き、左右の一本背負、寝技、背負投と良く攻める。相手が動きを制しようと力ずくできたところ、小林が背負投のモーションを見せた。たまらず、掬投に来て技有を奪われるが、「掬投」は反則。副審も立ち上がり、協議。ところが、反則は認められず試合続行。反撃に前に出たところを払い巻込みで一本負け。

・副将 またもやケンカ四つ。引手が持てず攻めあぐむ。慌てて引手を持とうと出した手を引かれ、内股で技有を奪われる。挽回しようと良く攻めるが、相手は動じず、後半、組手も攻めも優位に試合を進めるが、最後は内股で回され一本負け。ケンカ四つへの弱さがここでも悔やまれる結果となった。

・大将 2-2で大将戦。足技から一本背負、袖釣込腰と攻めるが、相手は動じない。がっちり掴まれ、一本背負で一本。何とかしようと前に出ていくところを担がれた。本来のしぶとさが今一つ出せずに終わった。

佐々木監督談
「大型選手に対し、絶対に奥を掴ませない、前に押し込み、相手に十分な攻撃をさせずにチャンスを作る練習をしてきました。相手の不十分な技に対応し、寝技でしつこく攻める柔道を作ってきました。選手たちは本当に一生懸命稽古を積んできたので、悔し泣きをする選手たちに、『よくやった。もう一歩だったな。』と声を掛けました。」

≪個人戦≫

【66kg級】 1回戦 長島 時生 ▲ - 〇(沖縄:沖縄尚学)

【73kg級】 1回戦 小林 丈二 〇 - ▲(徳島:鳴門渦潮)

2回戦 小林 丈二 ▲ - 〇(奈良:天理)

【81kg級】 2回戦 佐々木健志 ▲ - 〇 (東京:足立学園)

【90kg級】 2回戦 青山 準 ▲ - 〇(千葉:東海大浦安)

【100 kg級】 2回戦 石飛 拓 ▲ - 〇(千葉:東海大浦安)

【63kg級】 1回戦 藤原由果 ▲ - 〇(和歌山:紀央館)

試合結果は以上です。 たくさんの応援ありがとうござました。


柔道部顧問からの挨拶を掲載します。*****************************************************

「団体戦も個人戦も上位を狙える実力を備えてインターハイに臨みましたが、入賞を果たすことが出来ませんでした。しかし、平田高校柔道部は確実に実力をつけ、全国強豪の仲間入りをしていることを、顧問も部員も感じているところです。これが、形となってご報告できるよう、更に精進を重ね、心と技を磨いていく所存です。今後とも引き続きご声援いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。」

平田高校柔道部 顧問 佐々木浩三
岡 秀 樹