※「遅延割引に立ち向かう夏休みを」(令和8年度第1学期始業式書き起こし)

皆さん、おはようございます。本日、1学期の終業式を迎えました。今日はひとつお話ししておきたいことがあります。今日のテーマは「遅延割引」。数年前にテレビで「今日もらえる1万円と1ヶ月後にもらえる1万2千円、あなたはどちらを選びますか」を出演者が選択する番組を見ましたが、その際に私も1ヶ月後が得だよねと感じながらも、今日もらえる1万円を選択した記憶があります。

どうもこのような傾向は脳のクセらしいです。明治大学の教授の説明では「同じ価値であっても今すぐ手に入る方を過大評価し、将来の利益は割り引いて考えてしまう」=「遅延割引」というみたいです。人は今の自分には甘くなり、将来の自分のためには優しくできない傾向とでもいえばよいのだろうか。

正しい判断をするためには、今この瞬間の誘惑に強くなる「我慢力」を育てる必要がありそうだ。短期的には制限と感じることが、長期的には得を積み上げていると脳に思わせるトレーニングが必要だが、これはなかなか難しい。自身、今使えるお金を制限して将来の蓄えを増やすなど「強制貯金」をしています、ついつい引き出したり、貯金額を減らしている自分が重なっります。

そのためにはやはり「見える化」が大切だと思います。将来の得をぼんやりさせず「3ヶ月で1万円くらい貯める」ではなく、「今週から間食をやめて、毎週1000円貯める。それを12週間続けて12000円貯める」と細かく落とし込むことで現実味を帯びてきます。さらにこの手のことは「コンビニのお菓子ゾーンに近寄らない」と家族や友人に宣言し、ペナルティーを設定すると意外と続きます。

現時点で皆さんも「自らの将来」と問われればぼんやりとしか見えておらず、どんな得が待っているかは見えない状態かもしれません。ですが将来は必ずやってきます。この4月からこれまで配布されていた大夢がなくなりました。日々のスケジュール管理も含め、これまで以上に目標を「見える化」し、自らをコントロールしていくことが大切。「将来の利益を割り引き、まだ時間あるから今日は誘惑(ゲームなど)に負けよう」といったような脳のクセが夏休みを支配しないことを祈ります。

さいごにあらためて、夏休み期間中、体調管理には十分留意してください。そして、自身を見つめ、あらためて興味や関心を探り、2学期に向かって前向きに一歩踏み出すきっかけ探しをしてくれるとうれしいです。始業式で皆さんと元気に会えることを願っています。