校長のひとりごと R8.5.11
2026年05月11日
※「損得勘定」
数年前にテレビで「今日もらえる1万円と1ヶ月後にもらえる1万2千円、あなたはどちらを選びますか」を出演者が選択する番組を見たことを思い出した。私自身も1ヶ月後が得だよねと感じながらも、今日もらえる1万円を選択した記憶がある。
どうもこのような傾向は脳のクセらしい。明治大学の教授の文章によると「同じ価値であっても今すぐ手に入る方を過大評価し、将来の利益は割り引いて考えてしまう」=「遅延割引」というクセらしい。
人は現在の自分には甘くなり、将来・未来の自分には優しくできない傾向とでもいえばよいのだろうか。正しい判断をするためには、今この瞬間の誘惑に強くなる耐性を自身に育てる必要がありそうだ。短期的には不自由さや制限と感じることが、長期的には得を積み上げているプロセスと脳に思わせるトレーニングが必要だが、これはなかなか難しい。自身、今使えるお金を制限して将来の蓄えを増やすなど「強制貯蓄」をしているが、ついつい引き出したり、貯蓄額を減らしている自分が重なってしまう。
13日から本校は中間考査が始まる。生徒たちの学びにおいても、残された時間を有効活用し、いわゆる学力を定着させる機会として欲しい。「残り5日で20時間くらい勉強する」ではなく「脳が働く時間帯は起きてから3時間、夕方4時頃から3時間」という学説も参考に「今日は3時間、土曜日と日曜日は朝夕で5時間、月曜日と火曜日は夕方から3時間」と細かく段取りするなど、目標を可視化することから始めてみてほしい。「将来の利益(好成績)を割り引き、まだ時間あるから今日は誘惑(ゲームなど)に負けよう」といったような脳のクセ=「遅延割引」が出ないことを祈るばかりである。





