令和7年度1学期始業式式辞:書き起こし
2025年04月08日
「花を咲かせよう(2)」(書き起こし)
おはようございます。令和7年度1学期の始業式を迎えました。皆さん「元気」ですか?そして「4月からはこれをやってみたい。あるいはこれをやり遂げてみたい」という目標の設定はできていますか?
本校の図書館にこのような色紙がありました。すでにお亡くなりになってしまったプロレスラー、そして国会議員も務めた「アントニオ猪木さん」のものです。昨年の始業式でもお話ししましたが、この方が「元気があれば何でもできる」と言い続けた方、私が尊敬する人物のお一人でもあります。私も60年近く生きてきて「元気があれば大体のことはできる」と実感しています。元気とは当然「体調が良好なこと」を指しますが、同時に「心が前向き、やる気に満ち溢れていること」とのセットによって成立します。心身ともに充実した1年となることを祈っています。今年も元気にいきましょう。
さて、終業式でお話しした「花を咲かせよう」を覚えていますか。自らを種に例え、ぜひともきれいな花、すなわち自らの可能性を引き出して欲しい。そのために水、日光、肥料など適切な世話をして欲しいという話でした。水や日光などに該当するものは様々ありますが、少なくとも皆さんの多くは勉強量という水の量は足りていませんよ。終業式ではあえて話しませんでしたが。
今日は水や日光に当たる具体例を一つ説明します。それは「失敗すること」です。皆さんは麦踏みを知っていますか?秋に播く麦類は芽が出てきたところで、上からしっかり踏みつける作業が行われます。芽はペシャンコになりますが、数日後にはまた上を向いて伸びてきます。ペシャンコに踏みつけることで、根がしっかりと張り、寒さに強くなり、収穫量が増えるとされています。
皆さんが何かを成し遂げようと努力するとき、新たに一歩踏み出そうとするときに、うまくいかないあるいは失敗してしまうことも多いと思いますが、これこそが麦踏みです。一度や二度の失敗で諦めず、踏まれても踏まれても再び上を向いて前進する力強さを育ててください。踏まれること、失敗を経験することで人は強くなります。人生において失敗は大切です。皆さんの目の前にいる失敗を数多く経験した私が伝えていますので間違いはありません。自らの可能性を花咲かせる1年とするために、くじけず前進しましょう。私の失敗談は学年集会に呼ばれればそのときに、もしくは別の機会にお話しします。
生徒の皆さんのみならず、教職員も「元気」な状態を保ち、この1年を乗り切ってほしいと思います。「元気にいきましょう!」