始業式

令和648日 第一学期 始業式式辞

 

「今年1年 元気で行こう!」(書き起こし)

 

 皆さんおはようございます。改めて、このたび着任した校長の野津です。よろしくお願いします。

 令和6年度、学校としての新しい1年が始まりました。3年生は自らの進路実現に向けての大切な1年となります。そして、多くの人は卒業までに成人年齢に達することになりますね。自らを改めて見つめなおし、大人になることへの自覚も深めながらこの1年を過ごしてください。2年生は学校の中堅学年として、明日入学してくる新入生を導きつつ、勉強はもちろん、部活動や地域との協働活動など様々なチャレンジをお願いします。

 

 さて、私はこのような式に臨む際に原稿をあまり準備しないタイプです。まとまりのない話をすることが多くなるかもしれませんが、まずは1年付き合ってください。

 

 ところで皆さん「元気ですか?」 私の尊敬する人物、すでにお亡くなりになってしまったプロレスラーは「元気があれば何でもできる」と言い続けました。私も50数年生きてきて「元気があれば大体のことはできる」実感しています。元気とは当然「体調が良好なこと」を指しますが、同時に「心が前向き、やる気に満ち溢れていること」とのセットによって成立します。

しかし、この数年間、コロナ禍でもあったことから「先が(の)見えない」という言葉が、常套句のように使われています。私自身も、昨年までは先が見えない状況の中で、学校行事や校外活動などの実施について日々判断を求められ、不安が高まり、心が前向きにならない状況が続きました。そんな折、テレビ番組を見ていたら、タレントのローランドさんが出演していて、その中で、ローランドさんは、「先が見える人生の方がよっぽど怖い。成功する、しないは抜きにして、先が見えない方が絶対に楽しいと思う。先が見えないからこそ努力し、考え、前に進むことができる。もし先が見えたら、何も考えずに流されていくだけでしょう。」とおっしゃっていました。

 私は、ハッとしました。先が見えない時代だからこそ、様々なアイディアを考えて、実現に向け試行錯誤しながら一歩一歩前進し、行動に移していく。仮に失敗しても恐れることなく、それを共有してくれる仲間がいれば乗り切れると。現時点において、これからのことを考えると、真剣に考えれば考えるほど、皆さんの心の中には揺れが生じるかもしれません。前向きになれず、本当に悩み、元気を失うときもあると思います。そういうときは友達に、家族の皆さんあるいは先生方にも思いを伝えてみましょう。仲間がいれば乗り切れるはずとわたしは信じています。

どうか生徒の皆さんのみならず、教職員にも「元気」な状態を保ち、前向きにこの1年を乗り切ってほしいと思います。「元気にいきましょう!」