平成27年度 第67回 卒業式を行いました。 3月3日(木)

平成27年度 第67回 卒業式(33日(木))

 

 今年度の卒業式を本校体育館で行いました。今年度は138名の卒業生がそれぞれの進路へ向けて巣立っていきました。


卒業証書授与
平成27年度 第67回 卒業式を行いました。 3月3日(木)
校長式辞
平成27年度 第67回 卒業式を行いました。 3月3日(木)
卒業生答辞
平成27年度 第67回 卒業式を行いました。 3月3日(木)
卒業記念品贈呈
平成27年度 第67回 卒業式を行いました。 3月3日(木)


校長式辞

前略

 さて、人生の大きな節目の一つであるこの機会に、卒業生の皆さんに伝えておきたい二つのキーワードがあります。

 その一つは、「自立」ということです。「自らで立つ」という自立です。辞書とは少し意味合いが異なるかも知れませんが、「他者に頼りきりになることなく、自分で人生を切り開く能力をもつこと」ととらえてください。

 皆さんは、この平田高校卒業後の進路について、現実的な課題にも直面し、色々悩みながらも、多くの選択肢の中から決定したことでしょう。これからの長い人生おいては、このような「分かれ道」に差しかかったり、高い「壁」が立ちはだかったりすることの繰り返しであると思ってください。迷いに迷うこともあるでしょう。そんな時は、一人で考えるだけではなく、周りに相談することも大切です。しかし、最後に決断するのは自分です。もちろん、期待通りの結果が得られなくて、後悔に唇を噛みしめることもあるでしょう。そんな時こそ、周囲のせいにしたり、自分はダメな人間と思うのではなく、何をどう変えていけば良いのか、自分で判断し、自分の責任でやり切ろうと決意するなら、必ずその辛い思いの中から新しい道が開けてきます。

 人生を左右するような選択をする時だけではありません。何気ない毎日の日常生活においてこそ「固定観念にとらわれず、周りの雰囲気や流行に安易に流されないで、自分の頭と心で判断する。」という姿勢が大切です。この繰り返しの中にこそ「周囲の環境がどうあろうと、他者に依存せず、自分の意志と責任で判断し行動する力」すなわち自立する力が培われていくのです。自分自身を自立させる人物は、自分以外にないという覚悟をもって、粘り強く、自らの目標、夢に向かって「自己実現」を目指してください。

 二つ目は「共生」ということです。「共に生きていく」という「共生」です。

 人生の大きな目標は、先ほど言ったように「自己実現」と言えます。しかし、自分だけが実現できればいいのでしょうか?全く同じように、だれもが「自己実現」したいと願っているはずです。だからこそ「共に、よりよく生きていこう」という考え方が、すでに始まっている高齢化社会、経済的な格差社会と言われる現代はもちろん、皆さんが主役となるこれからの時代おいて重要となることでしょう。世界に目を向けても、グローバル社会の到来が叫ばれる中、テロや戦争などの暴力、経済格差による貧困問題、地球規模の環境問題や海洋資源の問題など、山積する課題は、自らの主張や利益を優先し、他者の立場や価値観を思いやり、理解しようとしないことの延長線上にあるではないでしょうか。今こそ、「自分と同じように相手を尊重し、心と力を合わせて、ともに助け合っていこう」という「共生」という考え方が大切だと思うのです。

 これを「他者実現」と言い換えてもいいでしょう。わたしたちは、得てして自己実現ばかりを大切にします。自分のやりたいこと、自分の目標や夢、自分の生活と関係ないことには、目を向けないことが多いものです。しかし、少し視野を広げて、他者のために、自分の力を発揮しようというときこそ、人間は強くなり、そして、自分自身の人生がより幅広く、豊かなものとなっていくのではないでしょうか。

 三十年後、君たちはどんな人生を歩んでいるでしょう。どうか「自立」と「共生」というキーワードを 心の隅にしまっておいてください。そして、自己実現と他者実現の両方を目指し、常に周囲への「感謝」の気持ちを忘れず、確かな自分自身の人生を築きあげて欲しいと心から願っています。

 後略

                                                                 平成二十八年三月三日

                                                島根県立平田高等学校長

                                                   井 村  孝 之