平成30年度の卒業式をおこないました(3月2日)

3月2日(土)に、今年度の卒業式(第70回)をおこないました。
 暖かな春の陽ざしにつつまれながら、155名の卒業生が各々の進路に向けて巣立っていきました。

●卒業証書の授与

平成30年度の卒業式をおこないました(3月2日)

●在校生代表による送辞

平成30年度の卒業式をおこないました(3月2日)

●卒業生代表による答辞

平成30年度の卒業式をおこないました(3月2日)

《 校長式辞 》

 宍道湖を遥かに臨むこの愛宕山にも、穏やかな早春の気配が感じられる今日の佳き日に、島根県立平田高等学校 第70回卒業証書授与式を盛大に挙行できますことを、大変嬉しく思います。

 先ほど卒業証書を授与いたしました155名の皆さん、ご卒業おめでとうございます。教職員を代表して心よりお祝いを申し上げます。

 保護者の皆様にも多数ご出席いただき、ありがとうございます。お子様が本校の3か年の課程を修了され、晴れの卒業の日を迎えられましたことを、心よりお喜び申し上げます。たくましく成長されたお子様の姿を改めてご覧になられて、感激も一入のことと思います。保護者の皆様には、この3年間、本校の教育活動にご理解、ご協力をいただきましたことに、心から感謝申し上げます。

 また、PTA会長 佐々木邦子様をはじめ、多数のご来賓の皆様にご臨席を賜り、卒業生の前途を祝福していただけることに、高いところからではございますが、厚く御礼申し上げます。

 さて、卒業生の皆さん。皆さんは、本校に入学以来、学業はもちろん、学校行事や部活動などの様々な活動に一生懸命取り組み、心身ともに大きく成長されたことと思います。私は昨年の4月に本校に着任しましたので、皆さんと関わったのは今年度1年間だけでしたが、最上級生として、学業をはじめとする日常の学校生活の模範となり、また、鈴懸祭などの学校行事や部活動においてリーダーシップを発揮してくれたことを、とても嬉しく思っています。これからは、本校で3年間学んだことを土台にして、将来の目標に向かって、それぞれの道をたくましく歩んでいってほしいと思います。

 高校卒業という新たな旅立ちの日に、私から皆さんに3つのことをお願いして、贈る言葉とさせていただきます。

 まず一つ目は、「生涯にわたって主体的に学び続けてほしい」ということです。

 近年、人口減少を伴う少子高齢化、技術革新の進展による情報化、あるいはグローバル化といった社会的変化が、急速に進展しています。今後は、人工知能やインターネットの発達が、社会を大きく変えていくと考えられています。社会の変化は加速度を増し、複雑で予測困難となり、学校で学んだ知識だけに頼っていては対応することができなくなります。このような時代だからこそ、変化を前向きに受け止め、感性を働かせて、自分の人生をより豊かなものにしていくことが求められます。予測できない変化に受け身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わることを通して、幸福な人生の創り手となる力を身に付けることが大切です。急速に変化する時代の波に押し流されることなく、夢の実現に向かって自分らしく生きていくためには、生涯にわたって様々な事柄から常に学び続ける姿勢をもつことが必要です。そして、自分らしく生きていくことと同時に、皆さんは、これからの社会をより良いものにしていくという役割も担っています。社会の一員としての責任を果たすためにも、生涯にわたって主体的に学び続け、世の中の動きに対しても意見が言える人になってほしいと思います。

 二つ目は、「多様な人々と積極的に関わってほしい」ということです。

 現代社会においては、価値観やライフスタイルの多様化が進み、人間関係が希薄になっているといわれます。しかしながら、私たちは自分一人の力だけで生きていくことはできません。また、何事も自分一人の力だけでは成し遂げることもできません。社会に出れば、これまでのように同世代ばかりでなく、幅広い年齢層や立場の異なる人たち、また、グローバル化の進展に伴って文化の異なる人たちとも関わる機会が生じます。先行きの不透明な時代であるからこそ、これからの社会をより良いものにしていくために、身の周りに起きている様々な問題の解決に向けて、多様な他者と力を合わせ、状況に応じて最適な解決方法を探り出していくことが必要です。そのためには、常に他者を尊重し、その人の立場や気持ちを思いやり、お互いに認め合わなければなりません。このような関係を築くためには、自分の心を開いて素直な気持ちで接することが大切です。多様な人々と関わることを通して、自分自身の視野が広がり、様々な視点から物事を考えることができるようになると思います。そのことが、皆さんの人生をきっと豊かにしてくれるはずです。

 そして、三つ目は、「平田高校や平田地域の応援団になってほしい」ということです。

 今年度、私はたくさんの卒業生の方々と関わらせていただく機会がありました。地元はもちろん、関東や関西にも組織的に活動していらっしゃるパワーあふれる卒業生がたくさんいらっしゃいます。卒業生の方々が、母校のことを気に懸けていただいていることを肌で感じ、とてもありがたく思いました。皆さんも、これからは母校を支える応援団の一員として、いろいろな面で協力していただきますようお願いします。また、学校の教育活動は、地域に支えられて成り立っています。今年度は、「地域から信頼される、魅力と活力のある学校づくりの推進」を学校目標として掲げ、様々なことに取り組んできました。平田高校は、この地域にある唯一の高等学校ですから、地域の将来を担う人材を育成する教育機関として、地域の方々から期待されています。卒業生の皆さんには、進学や就職のために一度はこの地域を離れたとしても、いつかまた、力をつけて戻ってきてほしいと思っています。また、この地域を離れて生活していても、高校時代を過ごしたこの平田地域への愛着や誇りを大切にして、いろいろな形で地域の活性化のために貢献してくれることを期待しています。

 以上、「生涯にわたって学び続けること」、「多様な人々と積極的に関わること」、「平田高校や平田地域の応援団になってくれること」の3つを、卒業生の皆さんにお願いしておきます。

 最後に、本校を巣立っていく皆さんが、心身ともに健やかに、自らの人生を切り拓き、たくましく歩んでいってくれることを願って、卒業式の式辞といたします。

       平成31年3月2日  島根県立平田高等学校 校長  坂 根 昌 宏